いろんな霊能者に霊がついている、といわれたり、浮遊霊がいる、といわれてご相談に来る人がいます。たいていのことは大したものではありません。
今日一番覚えて帰っていただきたいのは、人の健康を害したり、あるいは人になにか障りのある霊というのは「動けないもの」ということです。
心霊スポットしかり、事故の多いトンネル、家、踏切しかり、よく霊現象がおこる場所というのは固定されています。そういうところに住んでいる、というのであれば、まあご相談いただければそれはそれでいいのですけれども、ご相談の前に、引っ越せるなら引っ越してください。移動できればなによりです。強い霊というのは移動できないもの。逆にいえば、移動してふらふら家にはいってきたり、でてきたりするものというのはたいしたものではない、ということです。
ご依頼いただいた方にはよくお伝えしていますが、人の魂というのはまあほんとうに簡単に移動します。生きている人間しかり、死んでいる人間しかりです。
誰かに対しておびえたり、だれかに対して愛着をもとめたり、だれかを信仰したり、だれかを憎しむこと、依存すること、ゆだねること、それによってあなたの魂はそのだれかに移動します。
その家でだれか哀れな事故があった、それを知っている人が〇〇さんはかわいそうだった、あんな悲惨なことが・・とそこに思いをかたむけることで、そこにたまたまとどまった霊は、その場所に注がれた人の魂を得て、どんどん増幅します。
「その場所で事故があった〇〇さん」というのが前提としてあるのですから、どんどんそこで最初はふらふらして、大した密度でなかった霊がどんどん増幅されていきます。そうなるとそこで固定されます。そこから動けない強い霊のできあがりです。
また、霊自体ほっとおくとどんどん消耗し、消滅していくものです。おむかえがきて、輪廻にもどれればいいですが、それを知らない霊は、消滅したくなければ、消滅しないように、生気のある場所に移動します。それがたまたまパワースポットだったり、水場だったりするわけです。水場に霊が多いのはそれだけ生気があるからです。
家にちょっとなにかはいってきた、といって、見える人がこわいこわいと結界をはろうとすると、前もかきましたか、結界というのは、外からくるものを排除するものではなく、内側のものを外にださないのが本来の用途です。
うっかりはいったものがでれなくなる、そしてそのうち怒り出す、なんてこともあるのです。
霊を必要以上に怖がることはないです。とくに自分に因果因縁のないものであればなおさら。
強いものは移動できない、移動できるのは大したものではない。おそれることによってその霊に自分の魂あげてふくふくふとらせないように。たいしたものではないよ。というのをまずしっかり意識してください。