いまさらきけない悪魔のお話し

投稿者: | 2017年8月18日

いつもごらんいただきありがとうございます。

ひとの行動や人生に障害もたらす存在はたくさんいらっしゃいます。霊様であるとか、邪神さまであるとか、貧乏神さまなどもいらっしゃいます。また、悪魔というものもおります。今日はこの悪魔のお話しを一つ。

悪魔というと角の生えた西洋のデビルやキリスト教の悪魔祓いなどを想像されるかと思うのですが、古来から日本には悪魔という概念があり、それが輸入されてきたデビルと同一化されてきた経緯がございます。なのでここでお話しするのは日本古来からの悪魔のお話しですので、有名どころの蠅の王さまなどの概念を取り払ってお読みください。

悪魔

たとえばあなたがだれかに嫉妬して「あいつが憎い、あいつさえいなくなれば」とおもったとします。あるいは「あの人がほしい、あの人が欲しい、あの女がいなければ、あの人は自分のものになるし、絶対にがさない」と思ったとします。最初はそれは小さな気持ちでしょう。それがだんだん自分でも手に負えないくらい狂暴化する、穴に落ちるときがあります。寝ても覚めても憎い、ほしい、ふとした瞬間にどうしても考えてしまう、もうやめたいのに自分でも抑えきれない、もうとめたいのにコントロールできない。欲求が己の理性を超えて暴走して独り立ちしたもの、それが悪魔です。もはやこうなると主がどちらかです。思考はすでに悪魔に支配されてしまいます。そのうち、その悪魔が実態化します。ひとの念が練り出して肥大化した意識、これが悪魔です。こうなると、本人だけでなく同じ思い、悔しいとか憎いとか同様の願いを持っている人に悪魔は取りつきます。悪魔は霊と違い、もっと深いところにとりつくので、これはなかなか祓い清めることができません。

なんせ、霊ならその霊特定して祓い清めればよいですが、悪魔はその人の内にあるものと共鳴して肥大していくからです。ちょっととれたとしても、根っこはのこってまだ肥大します。

神社にいくとさわやかになりますね、でもそのあとふつうの生活をしていればまたこれらが肥大していくのです。だから何度も何度も通うのです、足しげくかよって、できるだけ根っこの部分まで祓い清めていただこうと心をこめて通うのです。

悪魔が複数いるとどうなるかといいますと、物事が停滞します。なにをしても動かなくなり、やろうとおもったことにすべて妨害がはいります、よくなろう、よくなろうとしてもよくならない。内にある悪魔が霊もひきよせてさらに妨害妨害です。なのでよくなろうとおもったらまずできるところまで祓い清めて大きい石を排除するということです。人間が人間であるかぎり、この界の生き物である限り、悪意すべてを祓い清めることはできません。その欲の根源から払い清まること、これは人間でなくなること、神にあがることを申します。こうなりたい、ああなりたい、あれがあればいいなあという欲求は人であるかぎりなくなりません。ですが、単なる悪意であればさほど問題はありません。あーあのひと苦手だな、こういうのいやだわ、とかその程度の気持ちであればみなございますから。

ではどうしたらセルフで祓い清められるかともうしますと、まず自分の中の欲望を認めることです。あいつほど欲深くない、そんな卑しい人間ではないと思わずに、「自分は周りをくらいつくすほど欲望が強い」「そのせいでいらぬ悪魔までひきこんでいる」「悪魔によってもたらされた財や人、物はすぐ霧散するからなくてもいい」こうしっかり自分でみとめて、その上で祓い清めてもらってください、神社でもいいですし、自然のきれいなところでもよいですね。

いまだれかにいじめをうけたり、いやなことがある方、じぶんばかりとおもっていらっしゃっても、それはかならず自分の内にも原因があります。いやなことがあると、むしゃくしゃして今度は他を傷つけようとしたり、人を思うまま動かそうと常に思うでしょう。もうそれは悪意が悪魔になりかけているということです。まず、自分の中の欲をみとめて、それを祓い清めていただいてください。

欲がなくなれば、さっぱりします、そして必要なものがかならずはいってきます。この欲がなければ、向上心がなければいまの自分はなかったと思う自信家もいらっしゃるとおもいますが、その欲で手に入れたものは、積みあがる物ではありません。本来子々孫々までさかえていくのが人の喜びで、いまここの財だけみて高笑いしていると、いつどこで足元すくわれるかわからないのです。そういう企業も人もわたくしたちはニュースで日々目にしておられるでしょう。

…とはもうしますものの、その悪意も悪魔も使いようはございます、一応わたくしは祓い清めるというのが一番よいですよ、とはもうしますが、悪意すら悪魔すらもエネルギー。自分がそれを御して、それすら自分の願望実現のために歯を食いしばってその負を転嫁してやりきってみせる!という強いお気持ちあれば、どうぞお進みください。行ってみれば、それが呪術であり、魔術の一つです、人間の中の人間を超えた欲望を積み上げて、願望をひきよせかなえる、それもまた一つの選択ではあります。どちらでもよいのです。願いをかなえる、という即効性ならそのほうが「てっとりばやい」ことではあります。その悪意を転嫁して飲み込まれず昇華できる技術をお持ちの方はどうぞ、というところです。

一つ、手軽に悪魔祓いできる文言のせておきます。以前陰陽師の方におしえていただいたものですが、おなかにしっかり力をいれて、自分の中の悪魔に向かってたかだかと恥ずかしがらずによみあげてくださいね。恐らく秘文のひとつですので、無断転載を固く禁じます。他でもし転載された場合には、その方に対価を何かでお支払いいただくように設定しておりますので、個人でお使いになるだけにしてくださいませね。

「やつるぎや はなのやいばの このつるぎ むこうあくまを くさなぎとなす」

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